引き寄せは「送信」ではなく「受信」だった【逆の法則】

引き寄せは「送信」ではなく「受信」だった【逆の法則】 潜在意識と願望実現

引き寄せの法則を学び始めた頃、私はよくこんなことをしていました。

「私は豊かです」
「理想の未来を引き寄せています」
「私は幸運です」

そんな言葉を毎日唱える。

願望ノートを書いたり、理想の未来をイメージしたりする。

やっている最中は確かに気分がいいんです。

「今度こそ人生が変わるかもしれない」

そんな期待も湧いてきます。

ところが数週間後、あるいは数か月後にふと現実を見ると、思ったほど何も変わっていない。

そんな経験はありませんか?

私はあります。

そして、そのたびに思いました。

「私のやり方が悪いのかな」
「もっと強く願わないとダメなのかな」

でも最近、その考え方自体が違うのかもしれないと思うようになりました。

きっかけは脳科学のある実験です。

あなたが決める前に脳は決めている

1983年、脳科学者ベンジャミン・リベットが有名な実験を行いました。

被験者に好きなタイミングで指を動かしてもらい、「今動かそうと思った瞬間」を報告してもらう実験です。

ところが結果は衝撃的でした。

本人が「今だ」と思う約0.35秒前に、脳はすでに指を動かす準備を始めていたのです。

つまり、

「私が決めた」

と思った時には、脳はもう動いていた。

意識は後から追いかけているだけだったのです。

もちろん、この実験については様々な解釈があります。

しかし少なくとも分かることがあります。

それは、私たちが思っている以上に潜在意識や無意識の働きが大きいということです。

頑張っても変われない理由

多くの引き寄せメソッドは意識を使います。

アファメーションもそうです。

願望ノートもそうです。

理想の未来を思い描くこともそうです。

もちろん無意味ではありません。

ただ、実際に私たちの行動や選択を動かしているのは、24時間働き続けている潜在意識です。

例えるなら会社のようなものです。

現場では社員たちがすでに仕事を進めています。

そこへ社長が会議室で一人、

「売上を上げよう!」

と熱弁している。

内容は正しいかもしれません。

でも現場の動きが変わらなければ結果は変わりません。

引き寄せも同じなのかもしれません。

意識だけで頑張るより、潜在意識の設定を変える方が大切なのです。

脳には「受信フィルター」がある

人間の脳にはRAS(網様体賦活系)という仕組みがあります。

簡単に言えば情報のフィルターです。

私たちは毎秒膨大な情報を受け取っています。

目から入る情報。

耳から入る情報。

肌で感じる情報。

その量は途方もないと言われています。

しかし、その全てを意識していたら脳はパンクしてしまいます。

そこでRASが、

「これは重要」

「これは重要じゃない」

と仕分けをしているのです。

例えば赤い車を買おうと思った途端、街中で赤い車ばかり目につくようになることがあります。

赤い車が急に増えたわけではありません。

今まで見えていなかっただけです。

フィルターの設定が変わったので、赤い車が意識に上がってくるようになったのです。

チャンスはもう目の前にあるのかもしれない

私はこの話を知った時、引き寄せの見方が大きく変わりました。

私たちはよく、

「チャンスが来ない」と言います。

でも本当にそうでしょうか。

もしかするとチャンスはすでに来ているのかもしれません。

理想の仕事につながる情報。

人生を変える出会い。

収入を増やすヒント。

新しい可能性。

それらはすでに目の前を通り過ぎている。

ただ脳が、

「重要ではない」

と判断して見逃しているだけかもしれないのです。

ラジオの電波が飛んでいないわけではありません。

周波数が合っていないだけです。

引き寄せとは願いを宇宙へ送信することではなく、すでに存在しているチャンスを受信することなのではないでしょうか。

脳は命令より質問に反応する

ここで面白い話があります。

脳は命令には反発します。

例えば、

「私は豊かです」

と言っても、

「いや、通帳残高を見れば違うじゃないか」

と脳が反論することがあります。

ところが質問は違います。

「今日、豊かさにつながるヒントはどこにあるだろう?」

こう聞かれると脳は答えを探し始めます。

質問されたら検索せずにはいられない。

それが脳の性質です。

実際、私たちは日常でも同じことをしています。

「駐車場空いてるかな?」

と思いながら運転すると、空きスペースが妙に目に入ります。

逆に、

「なんで私ばかり嫌なことが起きるんだろう?」

と考えると、その証拠ばかり集め始めます。

脳は質問に答えようとするからです。

私が試してみたい質問

もしこの記事を読んでくださったあなたが何か一つ試してみるなら、朝起きた時にこんな質問をしてみてください。

「今日、私の願いにつながるヒントはどこに隠れているだろう?」

答えを考える必要はありません。

無理に探す必要もありません。

ただ質問を投げかけて、一日を過ごしてみる。

すると今まで見えていなかったものが、ふと目に入るかもしれません。

誰かとの会話。

偶然開いた記事。

たまたま見かけた求人。

何気なく立ち寄った場所。

それらが人生を変えるきっかけになることもあります。

おわりに

私は引き寄せの本質は、「願いを強く送ること」ではなく、「受け取る準備をすること」だと思っています。

世界は今日もたくさんのヒントを送り続けています。

問題は、そのヒントが存在するかどうかではありません。

私たちが受信できる状態になっているかどうかです。

だから明日の朝、まずはひとつだけ質問してみてください。

「今日、私の願いにつながるヒントはどこに隠れているだろう?」

その瞬間から、あなたの脳は静かに検索を始めます。

そして気づいた時には、今まで見えなかった景色が少しずつ見え始めているかもしれません。