― 脳の仕組みを味方につける方法
ゴールを考えるとき
私たちは無意識にこう問いかけています。
「それ、私にできるかな?」
「現実的かな?」
「失敗しないかな?」
とても自然な思考です。
でも実は──
この問いそのものが、人生を止める原因 になっていることが多いのです。
■「できるかどうか」で決めると、脳は変化を拒む
人間の脳は、とても賢くて、とても臆病。
一番の役目は「命を守ること」なので
未知・変化・リスクを本能的に避けます。
だからゴールを考えた瞬間
脳はこうチェックします。
- 今の能力で可能か
- 今の環境で安全か
- 失敗したときのダメージは?
そして
「うん、まあできそうだね」と判断した範囲だけを
“現実的なゴール”として採用します。
一見すると賢い選択。
でも、その結果どうなるかというと──
脳は“今のままでいい”という結論を出してしまう。
変わる必要がないからです。
■「できそうなゴール」は、行動を生まない
ここで、とても大事なことがあります。
人は
「今の自分でできること」には、本気を出しません。
なぜなら
本気を出さなくても達成できるから。
だから
- 行動が増えない
- 情報の集め方が変わらない
- 出会う人が変わらない
- 日常がほぼ同じまま
結果として
「目標はあるのに、人生が動かない」状態になります。
これは意志の弱さでも、才能不足でもありません。
脳の仕組み通りに動いているだけ。
■ ゴールは「できるか」ではなく「欲しいか」で決める
では、どうすれば脳を味方につけられるのか。
答えはとてもシンプルです。
ゴールを“できるかどうか”で決めない。
“本当に欲しいかどうか”で決める。
今の自分では無理。
方法もわからない。
現実的じゃない。
それでいいのです。
この瞬間、脳は初めてスイッチを入れます。
「え? それ本気?」
「じゃあ、どうしたらいい?」
と。
■ 脳は「決められた未来」を現実にしようとする
ここで登場するのが
RAS(網様体賦活系)と呼ばれる脳のフィルター機能。
私たちの脳は
“重要だと認識した情報”だけを
現実として拾い集めます。
ゴールを
「できそうな範囲」に置くと
脳は今まで通りの情報しか拾いません。
でも
「できないけど欲しい未来」を
本気で選ぶと──
- 急に刺さる言葉に出会う
- 必要な人が現れる
- タイミングが噛み合い始める
- 行動したくなる衝動が湧く
これは魔法ではありません。
脳が“未来基準”で情報を集め始めた結果 です。
■ 不安が出てくるのは、ゴールが正しい証拠
「そんな大きなゴール、不安になります…」
そう感じるのも自然です。
でも実は
不安が出るゴールほど、正しい場所にあります。
なぜならそれは
“今の自分の枠”を超えている証拠だから。
不安=ダメなサインではありません。
成長の入り口に立ったサイン です。
大丈夫。
ゴールは、今すぐ叶えなくていい。
方法も、今わからなくていい。
ただ、未来を先に決めるだけでいいのです。
■ 小さなワーク:脳を未来基準に切り替える
最後に、今日から使えるワークをひとつ。
①「できるかどうか」を一旦、脇に置く
頭に浮かんだ瞬間に
「でも無理かも」と言いそうになったらストップ。
②「それ、本当は欲しい?」と聞く
世間体でも安心でもなく
心がワクッとするかどうか。
③「叶った前提の私なら、今日は何を選ぶ?」
行動は小さくてOK。
未来の自分に寄せるだけ。
この問いを繰り返すだけで
脳は少しずつ“未来基準”に切り替わっていきます。
■ まとめ:ゴールは、脳に指示を出すためにある
ゴールとは
「できるかどうか」を測るものではありません。
脳に
“どの未来を現実にすればいいか”
指示を出すためのもの。
今の現実を基準に決めると
脳は現状維持を選びます。
未来を基準に決めると
脳はその未来に向かって動き始めます。
できるかどうかは、あとでいい。
まずは、欲しい未来を選ぶこと。
そこから、
あなたの人生は静かに、でも確実に動き出しますよ。

